長崎県南松浦郡新上五島町は、五島列島の北部に位置し、7つの有人島と60の無人島から構成されています。白砂をたたえた多くの自然海浜が存在し、複雑で変化に富んだ地形が特色で、特に西海岸に広がる若松瀬戸の景観は美しく、その海山の豊かな自然を擁する新上五島町の大部分が西海国立公園に指定されています。大陸交流の拠点として栄え、さまざまな大陸文化がもたらされました。そのひとつである麺の文化。「五島手延べうどん」は五島列島に伝わるコシのある細い手延べうどんの総称で、日本三大うどんのひとつにも数えられている上五島の特産品です。
また、江戸時代、幕府の弾圧によって信仰を隠さなければならなかったキリスト教徒が、新たな生活の場として移住した地域のひとつが上五島でした。信仰を続けてきた信者たちは、明治6年(1873年)の禁教令廃止とともに数々の教会を建立していきました。現在上五島には29もの教会があり、信者たちの祈りの場として今も大切に守られています。