看護力UP

しまで身につく看護の力

上五島では病院が一つしかなくすべての患者が上五島病院に集まってきます。そのため看護職はあらゆる疾患や発達段階、健康レベルにある人々を看護することが求められます。上五島病院で看護を実践することにより、以下の力が身に付くと私たちは考えます。

調整力
  1. 専門職から住民まで
  2. コミュニケーション能力
  3. チーム内での役割の察知
判断力
  1. アセスメントから評価まで
  2. あらゆる問題の予見
  3. 確かな臨床地の活用
技術力
  1. 救命救急から慢性期まで
  2. 多様な疾患の診療補助技術
  3. 生活援助技術
しま力

※島の全体が見える力

  1. 島の保健/医療/福祉全体の理解
  2. 島の保健/医療/福祉における自身の立場
  3. 島における看護対象者の、総合的な理解

調整力 調整力を働かせる範囲は、専門職から島の住民までとする。
調整力とは、具体的には以下のことである。
対象に応じたコミュニケーションを通して、必要な支援を集める。
チームの中での役割を察知し、それを果たすことができる。
判断力 判断力を働かせる範囲は、アセスメントから評価まで。
判断力とは、具体的には以下のことである。
看護の対象に起こりうるあらゆる問題を予見する。
確かな臨床知を活用する。
技術力 技術を適用する範囲は、救命救急から慢性期の指導まで。
技術を適用する対象は、小児から高齢者まで。
技術力とは、具体的には以下のことである。
多様な疾病に伴う診療の補助技術。
生活援助技術。
しま力

しまは、周囲から隔絶された環境であるがゆえに保健医療福祉サービスが島の中で完結せざるを得ないが、だからこそ全体が見渡せる。また人の背景にある島で守られてきた独自の文化や暮らし方が見えやすい。

看護師は看護師であると同時に住民であるため、人の背景にある文化や暮らしがより理解できる特徴がある。

しま力とは、しまの全体が見える力。
島の保健・医療・福祉のしくみを理解する。
島の保健・医療・福祉のしくみの中での自己の位置づけを把握する。
島の保健・医療・福祉全体から看護の対象のフォーマル、インフォーマルな位置づけを把握する。