先輩たち、指導医の声
先輩たち、指導医の声・VOICE

message#1 message#1どこで医療を行うにしても最も大事なことは仕事に対する自分のやる気です


どこで医療を行うにしても最も大事なことは仕事に対する自分のやる気です
内科医長 本田徹郎先生
本田徹郎先生

一丸となった医療の中で自分のサブ・スペシャリティーの向上は必須であり、日々進歩する医療の中で本土との医療の格差を最小限にするためにも論文抄読・学会や研究会の参加などの生涯学習も大切な部分であります。それは直接的に病院への還元になりますし、何より多くの患者さんへ還元されます。その点に関しては院長を始め病院もサポートを惜しまず、良い環境を整えてくださっています。

離島医療(僻地医療)の最大の特性の1つとして高齢者~超高齢者の患者さんが大部分を占めているということがあります。患者さん個人だけでなくその家族・生活背景を十分に理解し、患者さんそれぞれに最もふさわしい医療を提供する必要があり教科書通りにはなかなかいきません。高齢者相手の医療は一見、抵抗があるかもしれませんが、これから超高齢化社会に突入する日本において離島医療(へき地医療)は20~30年後の日本の医療の最先端という意味にもとれます。そのような意味でも高齢者に対する医療の経験・エビデンスを作り上げることも我々の仕事のひとつであります。目の前の患者さん1人ひとりにベストを尽くすことが最も大事なことではありますが、それだけに甘んじずさらなる大きな視野をもって医療を行うことを心がけています。

どこで医療を行うにしても最も大事なことは仕事に対する自分のやる気です。やる気は各個人で表現方法の違いはあり、見た目だけでは決してありません。その気持ちさえあれば周りも惜しげもなくサポートしてくださりますし、自分も安心して一生懸命頑張ることが出来ています。

message#2 message#1「初診から診断をつけた後、治療中から結果まで」全てを診られるところが当院の一番いいところだと思います。


「初診から診断をつけた後、治療中から結果まで」全てを診られるところが当院の一番いいところだと思います。
指導医 堀川修一先生
堀川修一先生

「患者さんに寄り添う」「ひとつひとつ、やることの意味を考える」を心がけて指導しています。自分が研修医だった頃に「できなかった事」と「できた方がよかった事」を思い出しながら、研修中に覚えてほしい事項をリストアップして研修医たちに渡しています。そして、実際に患者さんとよく話して、その患者さんの生活環境や考え方などの情報を引き出すことは、治療をしていく上でとても大切だと思っています。 「初診から診断をつけた後、治療中から結果まで」全て診られるところが当院の一番いいところだと思います。

message#3 message#3離島・地域医療の経験豊富な指導医のもと、治療から在宅までのサポートを経験することが出来ました。


離島・地域医療の経験豊富な指導医のもと、治療から在宅までのサポートを経験することが出来ました。
研修医 C.K
C.K

平成23年3月に長崎大学医学部を卒業し、4月から上五島病院で研修しています。先生方はもちろん患者さん、医療スタッフの皆さんからいろんなことを教えていただき充実した研修生活を送っています。

なぜ上五島に来たの?なんで上五島病院を選んだの?こんな質問をよくいろんな方から受けます。私は長崎市生まれ、長崎育ち、幼い頃に父の転勤で対馬に3年間住んで いたことがきっかけで将来は医師として離島医療に携わりたいと強く思っていました。昨年1ヶ月間、当院で学生実習をさせていただき、上五島病院の先生方、医療スタッフの方々からも熱心に指導していただける環境で勉強したい、また上五島の方々の明るく大らかな人柄や自然のダイナミックさ、おいしい魚に魅かれ「来年から上五島で働きたい!!」と思い上五島病院を選びました。実際、働き始めて7ヶ月が経ちますが上五島病院で研修できてよかったなと思います。

4月から9月までの内科研修では上級医の先生方に指導していただきながら、多くの患者さんの主治医として診療や治療に関わらせていただきました。患者さんの病気を治すことはもちろん、患者さんの生活背景なども考慮し、退院後の生活を視野にいれて患者さん・ご家族と接する大切さや他の医療スタッフと連携して退院後の生活環境を整えていくことを学びました。また、6ヶ月の間に珍しい症例については他の施設に も協力いただき島外でいろんな先生方の前で発表させていただく機会も経験でき、1つの病気を病態・統計学的な面からも追求する楽しさを学ぶことができました。

10月からの外科研修では手術手技はもちろん手術前・術後管理などを勉強しています。ひとつの手術を行うにも、病気の状態を知ることはもちろんですが、麻酔を含め 手術に耐えられるかどうか全身状態を評価したり栄養状態を改善する方法を考えること、手術後には退院に向けて痛みをコントロールしたり少しずつ食事を開始したり薬剤を調整したり、学ぶことがたくさんあるなと感じています。また患者さんやご家族 が手術に対する不安な気持ち、術後の安堵感と同時に退院後にもとの生活に戻れるのかな?といった不安を抱きながらも退院して元気に外来へ来られる姿を見るとまた頑張ろうという気持ちがわいてきます。

1月から3ヶ月間は整形外科研修を選択する予定です。整形外科では人工関節の手術や捻挫・骨折の治療はもちろん、外傷患者さんへの適切な処置方法や創部管理、術後リハビリなどについても勉強していきたいと思っています。

そのほかには月4回の救急外来当直も経験させていただいています。上級の当直医の先生と一緒に来られた患者さんに対して診察し何の検査をすべきか、重症かどうかを判断するスピードが必要とされるのでとても勉強になります。
上五島病院での研修は残り5ヶ月です。来年1年間は長崎医療センター・小値賀診療所で勉強して研修を終えた後、また上五島病院で働かせていただきたいと思っていま す。たくさんの人に恩返しができるようにたくさん勉強して帰ってくるつもりです。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

message#4 地域における患者さんの生活環境を理解した医療の提供をしていけたことが、総合診療医の礎になると感じています。


地域における患者さんの生活環境を理解した医療の提供をしていけたことが、総合診療医の礎になると感じています。
研修医 S.S
S.S

平成23年11月現在、研修医1年目として勤務させていただいております。

最初の4ヶ月は外科で、夏の2ヶ月を小児科、そして秋から今年度いっぱいまでの6ヶ月を内科で研修しております。 最初は慣れないことも多く、多大な迷惑をおかけした場面も多々ありました。それでも温かく見守ってくださる皆様に、まず感謝を述べたいと思います。どの科も、よくある病気から、教科書の片隅にあった珍しい疾患まで、多彩に経験させていただいています。

私は、小児科研修について書かせていただきます。小児科は基本的に外来がメインとなっており、研修医の私は後ろについて、所見などを共有しました。外来でどんな風に先生たちが応対しているのか…ということを間近で見ることが出来たことは何よりの収穫でした。この時の経験が、現在の救急外来での対応に活かされています。

また、出産の際に小児科が必要な場合には立会いをさせていただき、一緒に蘇生処置などを行いました。張りつめた緊張感のなかで、生命の輝きが一番強い瞬間に立ち会うことができました。そして、8月は巡回療育相談、神経外来、心臓外来と専門外来で特殊症例も見ることができ、大変勉強になりました。小児科は99%が保護者同伴であり、両親、主に母親から社会を見ることが出来るのだな、と感じました。

私は秋田で生まれ、山形で育った東北人で、大学は東京の順天堂に在学しておりました。 もともとの縁が、長崎、九州、関西方面にあったわけではありません。大学の恩師が長崎出身なので、長崎で働く先生を何人も紹介していただくうちに、長崎に魅力を感じるようになりました。その中でも、研修医が少なく、自分よりも経験豊富な先生方の多いところが、居心地が良いと思ったことから、上五島での勤務を選びました。

島の中で生きるということは、東北や東京での生活ともまた違い、楽しいものです。上五島で働き、そして生活をする中で思うことは、学ぶことは決して医療だけに関わることだけではないな、ということです。

上五島の文化を知り、歴史を知り、生活を知る。その中でどんな人々が生き、育っていくのかを、この目で見る。そして、医療を提供する際に、その中でできる一番ベストな選択をしていく。島の全てを見たわけではありませんが、様々な場所に行く中で感じたことです。この体験は大病院ではなかなかできることではありません。文化や背景を知る、ということは、広げていけば海外での医療行為を行うに当たっても応用できることなのではないかな、と感じています。

この先の進路はまだ未定ですが、どんな形にせよ、いずれどこかで、縁を持った上五島に恩返しをしたいと考えております。どんなことでも学び、糧にする姿勢をそのままに、精一杯がんばりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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